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ノートを書くだけで仕事が上手になるなんて、それなら簡単だし、出来そうだと思いませんか? この本では著者の体験を元に、あらゆるシーンでのノートの書き方を説明しています。 たとえば、新入社員には新しいノートを買って渡すのがお決まりだそうで、毎日の業務報告を、一行も空けることなくノート1ページに書くことを命令するのだそうです。 そうすることによって、書くためのネタをストックしなくてはいけないから、仕事を流さずにどん欲に取り組めるということなんですね。単なる報告にとどまらずに、アイディアを書いたり、調べたことを付け加えたり、写真やイラストもつけたりすると、立派なデータベースですよね。そしてこれをストックしておくことで、ノートがそのまま仕事での財産となっていきます。 また世界のあちこちに駐在員として住んだ経験から、効果的な語学の学習法も解説しています。 まず現地で想定される会話の台本を作って、それを現地の人に見てもらいながら訳し、実際の仕事の場で使いながら繰り返し暗記するのだそうです。私も語学をてっとり早く上達させるには、作文&暗記がいちばん効果があると思います。添削してくれるネイティブの存在が必要ですが。 ユニークなのが、空港などで係員をつかまえて「ぼくはAの役をやるからあなたはBをやって」という具合に、現地の人に声をかけて会話の練習に付きあわせるのだそうです。これなら「旅の会話集」みたいなミニ本があれば出来そうだし、お店なんかでやってみるといい想い出も作れそうですよね。意外と付きあわされる現地の人たちもノリノリでやって下さるんだそうです。 ところで「書く」という行為は、私にやる気を与えてくれます。何もかもがうまくいかなくなって、どうしたら良いか分からない時…。そんな時は、やりたいこと、しなくちゃいけないこと、欲しいもの、とにかくいろいろ書いてみるんです。そしたら分からなかったことが整理されて、何から始めたら良いかが見えてくると思います。これはまた別の「夢ノート」セラピーですね。(著者の中山庸子さんのHPはこちら) また別の本ですが、作詞家の阿久悠さんの日記では、自分自身の出来事ではなくて、政治、スポーツなど、その日に起きた出来事のベスト5を、毎晩ご自分で編集して書くのだそうです。そうした日々の積み重ねが作家さんのアイデアの素になっていくんですね。 |