dimanche, le 27 mars, 2005

新雛形ぽち袋―しゃれ紋・歌舞伎・変わり折り

 大学時代の仲間にイラスト入りの絵手紙を書いて送ってくれる友人がいて、彼女がくれる手紙はいつも、美術館のものや海外のもの、そして時には手作りの個性的な封筒に入っていて、切手も必ず季節に合った記念切手で送ってくれます。スタンプに至ってもお手製で、いつもいつも感動させられて、刺激をもらっています。
 きっと常日頃から、きれいな紙などを集めたり、記念切手を買い置きしたりして、細やかに暮しているのだろうと想像します。

 根がぐうたらなわたしの場合は彼女のように細やかには出来ませんが、月謝とか家賃とか、何かの代金を支払うときくらいは、袋に入れて渡します。一人暮らしをしていた時のアパートの大家さんには、「30年アパートをやってきたけれど、お家賃を封筒に入れて持ってくる娘さんは初めてだ」と言われました。当たり前のことのはずなんですが、今はそんなものなのでしょうか?

 年配の大家さんに褒めてもらえるとうれしくて、京都の物産展が来たときに、きれいな封筒を買い置きしようと思ったのですが、今度はたっくさんの柄がありすぎて、選べないのです。日本の伝統柄や季節の花に対する知識がもっとあったら・・と思っていました。

 で、この本です。内容はぽち袋ですが、柄についての内容は、目上の方に渡す袋や、普通の封筒にも応用できますよね。
 まず12か月のぽち袋のコーナー! こんな風に毎月異なる柄で渡せたらどんなに楽しいだろうと思わせてくれます。次の洒落た歌舞伎柄の袋は、差し上げる相手のお祝いの内容に、歌舞伎のストーリーを合わせたり出来たら面白いですよね。

 そしてこの本のスゴイところは、切り取ってそのままぽち袋として使えるところにあります。実際は勿体なくてそんなこと出来ないんですけれど。
 これから人に何かを渡すときの参考に、事典のように使わせていただきたいと思いマス。
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