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2003/5/24 (SAT)

気狂いピエロの島でヒッチハイク
 毎週土曜日はイエールの旧市街でマルシェがあるというので、昨日家に来てた日本のお友達と待ち合わせして行ってきました。もともとかわいらしい街並みなのですが、教会の前の広場や路地に露店が立ち並び、今日はとりわけにぎやかです。
 マルシェには、野菜やオリーブ、お総菜、それに石鹸やプロヴァンス柄のファブリックや洋服、帽子にバスケットなどなど、南仏ならではの特産物がたくさん売られていました。

 お昼からは、ゴダールの「気狂いピエロ」の舞台となった、ポルクロール島に日帰りで行ってきました。イエールの港までバスで30分、そこから船でさらに30分のところです。

 島に向かう船の中で、スイスからヴァカンスに来ていたダニーさんご夫妻と、彼女のママンと知りあいました。彼女は日本や韓国、台湾など、アジアの国を旅したことがあって、日本に興味があるようです。今日は島を一緒に廻りましょうと誘ってもらって、彼女の滞在するホテルで待ち合わせて、一緒にレンタサイクルで島を廻ることになりました。

 ポルクロール島は、自然そのままの景色が残っているところでした。島全体が森のハイキングコースになっていて、でこぼこしたあぜ道を、みんなレンタサイクルを借りて探検しています。そしてアップダウンしたり迷ったりしながら辿り着く先は、映画そのままの深いブルーの海。すれ違う人たちとも自然に笑顔を交わしています。にぎやかな観光地とは違って、自然の中で静かな時を過ごせる、とっても美しい島。イエールからたった30分で来られるなんて、何ていいところに滞在しているんでしょう!

 夕方は街の中心にある公園のカフェで、ペタンクに興じる人たちを見ながら、のんびりジュースを飲んで過ごしました。ダニーさんご夫妻は「スイスに遊びに来なさい。夏でもスキーが出来るのよ」とおっしゃって下さったので、お言葉に甘えて、真夏のころに訪ねてみようかと思っています。

 そして最後の船に乗って、イエールの港に辿り着いたまでは良かったのですが、中心街に戻る最終バスに乗り遅れてしまいました。街までは10キロ近くあるので、歩いてはとても帰れないし、ステイ先のお家に迎えに来てもらうには遠すぎるし、タクシーなんか通らないし…、と思いながらとぼとぼ歩いていたのですが、100メートルほど路肩の続く道が出てきたので、試しに通りすがりの車に向かって手を上げてみました。するとたった3台目で、トラック運ちゃん風の若いお兄ちゃんが乗せてくれて、ヒッチハイク大成功! あまり言葉は通じなかったのですが、街までちゃんと送り届けてくれました。何だかとても楽しい気分の一日でした。

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