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2003/5/30(FRI)

パワフルアミーカに連れられて
 きのうは夜遊びをしていたにも関わらず、朝がんばって早起きして近くのオリビュス公園に行ってきました。先週紹介していただいた日本人のお友達の行きつけの場所です。彼女は日本料理のコックさんで、3カ月の観光ビザでフランスに来ていて、近くのアパルトマンにホームステイしています。ひと月前に来たときにはフランス語を全然話せなかったそうですが、こちらで積極的にお友達を作って、生活をとても楽しんでいらっしゃいます。
 公園は植物や熱帯温室、それに鳥やサルなどの動物が住んでいますが、なぜこんなに今日は早起きをしてきたのかというと、朝の8時頃になると、9羽いる孔雀がいっせいに羽根を広げる…かもしれないからです。今日はいっせいにとはいきませんでしたが、人が近づいてもお構いなしで、スーパーモデルのような颯爽とした足取りで羽根を広げてくれました。
 そしてこの公園でいちばん楽しかったのが九官鳥。「ボンジュール」「サヴァー」「サリュー」「オヴァー」ってあいさつしてくれる、陽気なのが一羽いました。
 それから彼女に連れていってもらったのが、旧市街の城壁のさらに上にある山の頂上。ほんとに人が通れるのか不安になりそうな道をよじ登ること30分。そこからの眺めは、近くにはイエールの町のオレンジ色の屋根が、遠くには先週行ったポルクロール島が見渡せる、素晴らしい景色でした。
 お昼は彼女がホームステイしている家で、お総菜を買ってランチタイム。彼女はお総菜屋さんとも友達になっていて、今日行ったベトナム料理屋さんでは、なんと買うつもりだったものを全てプレゼントしてくれました。しばらくして彼女の友達のリセエンヌもやって来て、日本語とフランス語を教え合っていました。
 どうしてそんなに仲良くなれるのか、それは彼女の言葉に秘密が隠されている気がします。「せっかく来て消費するだけではもったいない。何か自分の出来ることを残していきたい」。彼女は知り合った人にお寿司を作って差し上げたり、日本式のティーセレモニーをしてあげたり、日本の本を見せて教えたり、出来る範囲のことをプレゼントしています。彼女とは今日でお別れだけれど、日本に帰ったときには、ぜひまた会おうねと言ってさよならしてきたのでした。

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