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2003/6/1(SUN)

HOTEL WINDSOR
11, rue Dalpozzo, Nice
04 93 88 59 35
www.hotelwindsornice.com
ウェブサイトでは各部屋の内装が見られます。


ニースでアートな休日。ナンパの行方は?
 お世話になったイエールのご夫妻ともお別れの日が来ました。送っていただいた駅で明日の切符の手配を手伝ってもらって、「ニースは都会だから気をつけなさい。声をかけられても無視しなさいね」と言われました。それにしても切符を買うときに、またしても年齢を信じてもらえなくて、10コまちがえてるんじゃないの? と取り合ってもらえませんでした。今日はご夫妻がいてくれたから良かったものの、前回の時は信じてもらえないからから、そのままユース料金で乗っていました。髪も短いし、やせっぽちだし、チャイルディッシュなのですね…。

 イタリアに行く前にニースに寄ったのには訳があります。今日だけは奮発して、ホテル住まい。ホテル・ウインソールという、超個性的なホテルがあるというので、前から是非泊まってみたかったのです。ひとつひとつのお部屋を、ベン・ボーティエを初めとする地元のアーチストに依頼して内装を任せたのだそうです。私が泊まったお部屋はGLENN BAXTERという人が手がけたお部屋で、灯りを点けると、壁の絵の松明が灯る仕掛けになっています。仕掛けはそれだけではなく、トイレの扉を開けるたびに「ジャジャジャーン」ってオーケストラが鳴り響いたり、エレベーターの中に乗るとロケットのように、5、4、3、2、1、0!と鳴ったりと、とにかくサンパティクで楽しいホテルです。また最上階は瞑想スペースとジムがあり、オリエンタルなムードの不思議な空間になっています(写真4)。

 ニースでは現代美術館に出かけました。ニキ・ド・サンファルやベン・ボーティエら、地元の作家の作品と、60年代のポップアートがとても充実しています。中でも感動したのはインディアーナの「LOVE」のホンモノが見られたこと(写真5)。東京で住んでいた部屋ではこれのシルクスクリーンを飾っていたのですが、本物はペイントで、大きさも倍ぐらいありました。
 美術館の中を歩いていると、兄妹で来ていた二人組の兄に声をかけられました。「日本から来たの? 日本の服キレイ! ヴァカンス? 家に泊まっていけばいいのに。今日の予定は? マチスやセザンヌの美術館? 良かったら一緒にドライヴに行こうよ」
 ニースでドライヴ…ステキな響きだわぁ。私はまだ美術館を見終わっていないので、後で7時に美術館のカフェの前で待ち合わせしようということになりました。

 いったんホテルに戻って、考えました。頭には朝のご夫妻の言葉がプレイバックしてきます。「ニースは気をつけたほうがいい。」でもひとりで部屋にいてもつまんないし、ドライヴなんて楽しそう…。私はわざと遅れて行って、まだ待っていてくれたら一緒に行って、いなければ縁がなかったということにしようと思いました。

 待ち合わせの場所に20分遅れて行くと…、いませんでした。何となく納得して、これで良かったと思いました。夕暮れの道を散歩して、チャイニーズのファーストフードを食べて、おとなしくホテルでジムに励みましたとさ。だってチャイルディッシュだもの。ナンパされるわけが無いのよね!

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