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2003/6/2(MON)

イタリアで、にわかお嬢様生活のはじまり
 きょうはイタリアへの移動日。予定していた列車のチケットが取れず、次のステイ先との待ち合わせに2時間も早く着きそうなのですが、あいにくイタリアは祝日で連絡も取れないので、ならばと、乗換地点のピサで、つかの間の観光をすることにしました。ピサ、そしてその近くの保養地・ヴィアレッジョは、ジャクリーヌ・ササールの古い映画「芽ばえ」で登場してきた場所なので、機会があれば訪ねてみたいと思っていました。たわいもない青春ラブロマンス映画ですが、当時青春真っ盛りだった母の思い出の映画なのだそうです。きょうは休日、しかも突然の雨で、街はとても静かでしたが、斜塔のある広場には、斜塔の定番ポーズで写真を撮っている、愉快な人たちでにぎわっていました。(上の写真です)

 ニースからジェノヴァを通って、ピサ、エンポリと乗り継いで7時間、夜の7時近くにようやく目的地であるシエナに到着しました。イタリアは初めてで、言葉も通じないというのに、いきなりのひとり旅。なんとか自力で辿り着いて「タエコちゃん、エライ!」ときょうは自分で褒めてあげたい気分です。シエナ行きの電車では、デボラちゃんという大学生と乗り合わせて、7月と8月にパレオという盛大なお祭りがあって、それはすごいよぉと教えてもらいました。

 シエナでは料理学校を手配しているので、ステイ先は学校の提携先のお宅になります。しかし到着するや否や、マダムはお怒りの様子。どうやらわたしより先に来ていた中国人の女の子のことで揉めているようです。中国人の子はプリシラといって、私のクラスメートになる女の子でした。彼女は香港から来たので、SARSが移るかもしれないから、明日から他のお宅に行ってほしいと言われたのだそうです。実際のところ、彼女は全然大丈夫で、彼女のまわりにも感染している人は全くいないのだとか。報道では大きく取り上げられているけれど、大半の人は何ともありません。中国人というだけでいきなり追いだされてはかわいそうだと思いました。

 さて、通された私のお部屋は、写真2〜4にあるような、オトメちっくなお部屋。真鍮のベッドに、使い方の良く分からない洗面台、それにドレッサーの上にはすごい香りのポプリが並べてあって、まるでヨーロッパのお嬢様気分。こんなお部屋に住めるのも、ホームステイの楽しみのひとつですね。

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