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2003/6/7(SAT)

キッチングッズのお店
DINO BARTOLINI
http://www.dinobartolini.it/


花のフィレンツェでキッチングッズ探し
 シエナに来てはじめての休日は、フィレンツェで買い物三昧です。しかし今日はクレジットカードを忘れてきたこともあって、観光は美術館だけにして、あまり欲張らずに街歩きをしたいいと思います。
 わたしのお目当てはやはり調理器具。日本で通っていたイタリア料理教室では、日本では手に入らない変わった器具が次々と登場しました。きょうはフィレンツェで、そういう器具たちを探したいと思います。

 はじめに街の中心にある、プランタンとか西武イルムス館風の大きなお店のキッチンコーナーで、プチ・カプチーノマシンを発見(写真の黄色い器具の右のもの)。電動歯ブラシ程の小さなミキサーです。これはフランスでおじゃましたお家で見たもので、この機械でかんたんにお抹茶を点てて、いいわよぉ〜と勧めて下さったものです。

 それから観光案内所でお店を教えてもらい、かっぱ橋の道具店のようなたたずまいの、専門店に行きました。おじいさんに言って品物を出してきてもらうスタイルのお店です。特に何を欲しいというわけでもないのですが、とりあえずスーパーでは売っていなかった「オリーヴのためのコレ」を、オリーブの種を抜くジェスチャーをしてゲットしたものが写真中央のペンチのような器具。多分サクランボの種も同じ器具で抜けるのではないかと思います。

 つぎにもう一軒、大きな専門店に行きました(写真3)。ここはお客さんも多く、品揃えも豊富で探しやすいお店です。ホームステイのお宅で使っているのと全く同じ、黄色のチーズおろし器と、レシピブック、木ベラ、それにレモンティー用のレモン絞り器を購入。そして今度はレジで「フライのためのコレ、ありますか?」と言って、フライを揚げるときに飛んでくる油をよけるジェスチャーをして、料理教室で使っていた「油よけ器」をなんとかゲット。お店じゅうの人たちが集まって大爆笑の中、やっとお互いに言葉が通じて、その場に仕事をなし終えた連帯感のような空気が生まれたのが、非常に楽しかったです。

 街中ではマーブル紙のお店「PAPIRO」で美しいレシピブックを購入。アンティパストからドルチェまで、書くスペースが別れていて、材料や調理法のほかにも、誰にどんなシチュエーションで教わったメニューかを、覚え書きできるようになっています。わたしはこの旅で教わった料理をこのノートに書き写して、これから一生の宝物にするつもりです。また屋台ではエプロンに刺繍もしてもらいました(写真4)。ベタベタですが、「TAEKO、今日はわたしが作るわ」と刺繍してあります。

 お店が閉まるお昼すぎには、ウッフィッツィ美術館を見学しました。入場には予約が必要で、まず予約券を買ってから、決められた時間に再度来なくてはなりません。入り口には空港のような手荷物検査があり、いくつもの入り口を通って、ひたすら階段を上って、やっと展示室にたどり着きました。この美術館の目玉はなんといっても「ヴィーナスの誕生」。わたしが日本で毎日お会いしていた、アドビイラストレーターのアイコンの女性です。ほかの絵に比べて、構図といい色使いといい、幸せいっぱいな雰囲気に包まれていました。また回廊には数々の彫刻が並び、わたしはやはり受験時代にお会いしていた、アグリッパやマルスたちに、なつかしい思いで再会したのでした。

 きょう1日では全然フィレンツェの全部を回ることができません。シエナから急行バスでたった1時間で来られるので、学校が終わってからでもまた遊びに行こうと思います。

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