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2003/6/12(THU)

おサカナばっかりの日
 きょうの授業では先生のセレナに、「タエコはウニカだ。他の日本人と違う」と言われました。きっとユニークって意味なんでしょう。言葉が通じなくても、わたしのヘンさは国境を越えて伝わっているみたいです。
 ところでホームステイをやめて少しは楽になったものの、イタリアに来てからはお肉漬けの毎日。うさぎに、鴨に、うずらに、いのしし、ホロホロ鳥、牛の胃袋、牛すね、鳥レバーと、種類もバラエティに富んでいます。日本ではきっと作れないだろうから、味を知ったというだけで良い経験になったし、これらを捌いたっていうのがまたすごい。そしてきょうは久しぶりのお魚デー。メニューはあさりとムール貝、いか、たいと、魚の種類の方はいたってシンプルです。それにしても毎日少しずつお魚を食べさせてくれれば良いのに、きょうは2週間分まとめて一挙におサカナづくしのメニューです。
 シエナのあるトスカーナ州は、イタリア中部の農村地帯で、ワインやチーズの名産地です。イタリアでは食の宝庫といわれているそうですが、内陸部だけに魚が無いのが難点。せっかくのたいも、なんだかぶよぶよしていてシマリが無いのです。魚の料理に関していえば、私は日本の料理法の方が断然美味しいと思いました。それでもフランス料理のようにソースでこってり仕上げるのではなく、オリーブオイルや野菜と合わせてさっぱり食べられるところは気に入っています。
 ルームメイトのパオラはイタリア南部のシチリア島にある、シラクーサの出身です。彼女に言わせれば、シエナの野菜は高いし質も良くない。彼女が実家から送ってもらったシチリア産のトマトやズッキーニ、レモン等は、シエナのそれに比べて色がとても鮮やかだし、大きさも2倍近くあります。もちろんシチリアでは魚も美味しくて良く食べるのだそう。シエナの生活はとても楽しいのですが、南のイタリアのことも知りたい。次のナポリ・シチリアの滞在を待ち遠しくしています。

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