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2003/6/22(SUN)
写真1〜2:モンテカティーニ・テルメ。
写真3〜5:ヴィアレッジョの海岸。
モンテカティーニホテル振興協会
www.montecatinipromozione.com

モンテカティーニ振興協会
www.apmmontecatini.it


モンテカティーニ・テルメ初体験の巻
 ヨーロッパの源泉に行きたいシリーズの、きょうはその第1弾です。フィレンツェから電車で50分のところにある、イタリアでも特に有名なモンテカティーニ・テルメに行ってきました。ここはフェリーニの映画「8 1/2」の舞台になったところでもあります。
 事前情報は、朝早く行かないとエステの受付をしてもらえないこと、昼休みが長いこと、9つの温泉施設があること、ということでした。友達と待ち合わせをして、朝一番のバスに乗り、お店や通行人に道を聞きながら、なんとかテルメの中央まで辿り着きました。
 モンテカティーニの街は、中央に大きな公園があって、通りにはヤシの木が並ぶ、まるで南仏のリゾートのようなきれいなところでした。はじめは道で教えてもらった「Excelsior」という施設らしきところに来ました。「わたしたち、温泉に入りたい」というと、こちらではマッサージのみで、温泉はまた別のところに行けと言われ、出直すことに。
 観光案内所で温泉の場所を教えてもらい、またまた迷いながら行くと、温泉は日曜日でお休みではないですか。しかも温泉に入れるのはココ1ヶ所だけなのだとか。わたしたち、水着まで着てきたのに、このままでは引き下がれないっ! 柵を乗り越えて入ってしまいたいほどでした。
 とにかく、いちばん歴史のあるTettuccioという施設を見学。この施設は飲泉のみのところ。肺に効くお水、腸に聞くお水など、症状別に飲泉出来るようになっています。ペットボトルに水を汲んでいると、「飲みすぎないように気をつけなさい」と注意されました。このお水は天然のミネラルが多量に含まれているため、とても塩辛いのです。
 ここまでウロウロして、ようやく気がつきました。治療する目的によって、施設を使い分けなくてはならないのですね。しかもファンゴなどのエステは、顔のみならば体験できるのですが、全身のエステや温泉に浸かるには、医者の処方箋を書いてもらわなくてはなりません。医者の診断なんてなくても、健康に決まっているのに…。モンテカティーニは、観光でお手軽に温泉を楽しめるようなところではないのでした。

 せっかく水着を着てきたので、電車でさらに1時間ほどのところにある、ヴィアレッジョのビーチに行きました。わたしたちは更衣室とパラソル付きのデッキチェアーを借り、チェアーに寝そべって、つかぬまのヴァカンスを過ごしました。ヴィアレッジョはイタリア人の大好きなリゾート地。ジャクリーヌ・ササールの映画「芽ばえ」では、ヒロインがヴィアレッジョの砂浜でデートをしていましたが、実際はモノトーンの映画とは全く違う、カラフルでにぎやかなビーチ。先週行ったヴェネツィアのリド島のビーチは、白で統一されて落ち着きを醸し出していましたが、ヴィアレッジョの砂浜では、赤、黄、紺、オレンジ、緑など、さまざまな色のパラソルが、遠く視界の先まで続いていました。パラソルは色ごとに等間隔で整備され、通路まできれいに作られています。場所取りに忙しい日本の砂浜とは大違いです。
 ヴィアレッジョの海はあまりきれいではありませんでしたが、砂浜の美しさには大満足。悔いの残る温泉については、次回必ずリベンジを果たしたいと思います。

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