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2003/6/28(SAT)

ホームステイを斡旋してもらったナポリ日伊文化協会のサイト
http://www.aignapoli.org
/nihongo/index.htm
ナポリの新しい家族です
 シエナから電車で5時間。楽しかったシエナを後にして、次の滞在先のナポリへ移動です。
 ナポリに行くことを人に話すと、みな口を揃えて「気をつけてね。ナポリは危ないところだから」と言うので、いったいどんなに怖い街なのだろうと、とても緊張しています。

 30分遅れでナポリ中央駅に到着すると、ホームで「タエコさーん」と、かわいらしい女の子が待っていてくれました。彼女の名前はエマヌエラ。今回ナポリで滞在させていただくご家庭のお嬢さんで、ナポリ東洋大学の日本文学科の学生です。海外の学園ドラマがあれば間違いなく主役になるような、まるで妖精のようなかわいらしい方でした。しかも日本語がペラペラ。彼氏の運転する車で家に向かいながら、ナポリの街について日本語で案内してくれました。
 お家に到着すると、玄関に「たえこさん ようこそ」という張り紙が飾ってあり、記念のチョコレートをプレゼントして下さいました。お父さん、お母さん、妹さんも皆とても優しく接して下さって、温かい雰囲気の中、バルコニーでジェラートをいただきました。
 「ナポリは危険ですけれど、タエコさんはひとりではありません。ナポリの家族では、きょうからわたしのお姉さんです」とエマヌエラ。お母さんも「あなたが来てくれて、本当にうれしいと思っているの。自分の家だと思って下さいね」と話して下さいました。

 今晩は家族のみなさんと一緒に、「フレセッラ」という食べ物をいただきました(写真2)。シエナでは古くなったパンを水に浸してポロポロに崩して、野菜と酢で和える「パンツァネッラ」を食べていましたが、そのナポリヴァージョンの「フレセッラ」は、パンを崩さずにドーナツ型にして、その上に卵やトマト、パセリなど、色とりどりの野菜を乗せて、酢は使わずにいただきます。美味しいだけでなく、見た目もきれい。シエナでは肉だらけの毎日でしたから、野菜を使ったヘルシーな味付けの料理はもう、美味しくてたまりませんでした。

 エマヌエラは「明日はナポリの街を案内します。そして次の日曜日は船で、ポッツオーリから、カプリ、イスキア、ポジターノに行きましょう」と、一生懸命わたしのお世話をしてくれます。電車の中ではシエナの想い出でいっぱいでしたが、心はもうナポリ! そう、この旅の中でひとつ決めたことは、ひとつの環境に慣れてきたら、思い切って新しい場所に飛び込むこと。躊躇しないで飛び込んでみれば、また新しい世界が待っています!

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