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2003/6/30(MON)
洗濯物がはためくナポリの街
 新しい週が始まりました。エマヌエラは夏休みも英語の授業があるので、その間、お友達のカミーラさん(写真)がバトンタッチをして、私にナポリの街を案内してくれることになりました。
 カミーラもナポリ東洋大学の日本語科の学生で、ノルウェーからの留学生です。日本語はまだ上手ではないけれど、創造力をふくらませてユーモアたっぷりに話してくれます。
「あのお店、あなた、見たい!、見たい!」
「あなたと、私は、一緒に、アイスクリーム、食べます、おいしい!、おいしい!」
などというふうに。

 ナポリの中心街は、7階建てくらいの高いアパートがひしめき合っていて、その中の細い路地をまたがるように、洗濯物がなびいています。窓からバケツを吊り下げて買い物をしている人もいて、ソフィア・ローレンの映画で見た、ナポリの下町そのままの光景がありました。この洗濯物はいったいどうやって干すのかと尋ねてみると、ひもの両側に車輪が付いているので、ひもを動かしながら干すことが出来るのだそうです。横着な買い物システムといい、洗濯物の干し方といい、ヘンなところが発達していて面白いですよね。
 この高い建物の一角の屋上にある、カミーラの友達のアパートのベランダを訪ね、大勢の学生と一緒に、持ってきたパニーニを食べました(写真2)。

 ナポリの中心街を離れると、街のまわりは丘になっています。船が停泊する港を囲んで、段々に家が連なる風景は、横浜にいるような感覚を覚えます。どこも同じように、丘の上はお金持ちの住む静かな区域なのですが、ナポリらしくユニークなのが、ケーブルカーに乗って丘の上から通えること(写真3)。直径5メートルほどの大きな車輪を使って、ケーブルを引き上げています。車窓からの眺めは美しく、思わず写真を撮ってはしゃいでしまいました。

 夕方授業が終わったエマヌエラと合流して、ナポリでいちばん歴史のあるジェラートのお店でアイスを食べて、カミーラとお別れしました。きょうは二人の見事な連携プレーでした。

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