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2003/7/5(SAT)
カメラも、仲も、直りました。
 青の洞窟で壊れてしまったライカのAPSカメラを直しに、行きつけの写真屋さんに行きました。デジカメが壊れてからというもの、このAPSカメラで撮った写真を毎日のように現像に出しました。そしてこのAPSカメラまでもが壊れてからは、使い捨てのカメラを買って写真を撮っていました。毎日現像と同時にCDにも焼いてもらっていたので、その費用でもう1台新しいカメラを買えそうなくらいです。
 さて、ナポリの写真屋さんのお兄ちゃんは、シエナのそれに比べると、まるで神様のよう! カメラを解体して、原因を究明してくれたのです!「原因はカメラではなくてフィルムだよ。何かの拍子で、APSフィルムの印が「撮影済み」になってしまったんだ。カメラはデリケートだから、それをそのまま認識してしまうと、誤作動を起こして動かなくなってしまうんだ。もし今度APSフィルムの印が「撮影済み」になっていた時は、自分で細い棒を使って印を回転させると大丈夫だよ。中に詰まってしまったフィルムはココでは取れないから、家に帰ってライカに問い合わせるように相談してみるといいよ。」
 う〜ん、優しい!(わたしの訳も優しめ口調で表現。) それにこんな複雑な内容を説明して、意味を納得できたこともまた嬉しい。家に戻ってカメラをパパに見せたら、見事にフィルムを取り除いて直してくれました。パパは機械にとても詳しいので、パソコンやヴィデオのことなどでお世話になっています。

 ところで、最近わたしとエマヌエラはすれ違い気味。昨日の晩はクラシックバレエのチケットを用意して待っていてくれたそうなのですが、それを知らなかったわたしは彼女と入れ違いで家に帰ってしまいました。まだ完璧とはいえない日本語で伝えていてくれたのかもしれません。きょうは土曜日で彼女の学校はお休みなので、わたしも家で過ごしていましたが、寝起きの時間がずれているので、あまり一緒に過ごせませんでした。
 彼女は言いました。「タエコさんは、全然しゃべりません。わたしのことが嫌いです。」
 彼女はとても悩んでいたようです。わたしは普通に話していたつもりだったのに、全然話さないだなんて。そりゃあ、よく喋るイタリア人に比べたら、大人しいのかもしれませんが、そんな風に考えているとは思いもよりませんでした。
 わたしは学校生活で忙しい彼女に観光を付き添ってもらうのは申し訳なく思っていたので、ここ2日はひとりで出かけていました。そのことはどうしてなのかを、ただ言葉にするだけでなく、こと細かに説明すべきだったようです。
 日本人同士のあいだでは、言葉を多くしなくても「察する」ということができますけれど、ナポリでは自分の思っていることははっきり伝えて、相手に受け入れてもらう。これが鉄則。いつもより言葉を多くして、ナポリのスタイルを受け入れるように頑張らないといけません。そしてそれが出来る人は、外国で長く住んでいける人なのだと思います。

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