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2003/7/17(THU)
カンヌの住人たち
 ここジミーとベアトリスの家には、ホームステイをしている日本人が今5人います。今までの家はわたし一人だけだったのですが、ここでは皆と一緒に観光したり、夜遅くまでおしゃべりをしたり、のんびりしているようだけど、毎日毎日があっという間に過ぎていきます。きょうの気温はなんと42度! 出かける気にはならないので、皆で昼ごはん用のあんずのタルトを作って、家で過ごしました。そこできょうはカンヌの滞在生活を紹介したいと思います。

 大きな一軒家の2階がジミーとベアトリスの部屋、1階がわたしたち滞在者のスペースになっています。わたしたちのスペースは、玄関を通って真ん中にフランス語教室用の大きなリビングがあって、そこで本を読んだり、お茶を飲んだり、自由にできるようになっています。リビングからはカンヌの街が見渡せるお庭につながっていて、皆はそこでタバコを吸ったり、デッキチェアに寝ころびながらおしゃべりしたりしています。教室をはさんでひとり部屋が二つと、ふたり部屋がひとつ、そして共同のバスルームがあります。
 ひとり部屋その1には、フランス語歴40年のマダムが住んでいます。マダムは高校時代からフランス語をはじめて、留学して博士号を取って、先生もしているフランス語の超エリート。フランス人と結婚して、私と同学年の息子さんがいます。
 ひとり部屋その2に住むのは、ヤングエグゼクティブというのでしょうか、男性のビジネスマンがフランス語を習いに来ています。
 2階には、ベアトリスの旧友の日仏ハーフの音楽少年が、夏の間遊びに来て、お手伝いをしています。彼は見かけはフランス人なのに、フランス語は話せない、心は全くの日本人。
 わたしの部屋は二人部屋なのですが、きょうから合室になる女の子が来ました。明るい看護婦さんで、外国語が話せないのに、パリからベネツィア、ミラノと渡ってカンヌにやってきた、たくましい女の子。

 昼近くに起きてきて、本やビデオを見ながらのんびり過ごして、2時にみんなで昼ご飯を囲んで、夕方からカンヌの街を散策して、9時頃から2〜3時間かけてゆっくりと夕食を食べて、夜がふけるまで庭でおしゃべり…、というのが観光しない日のパターン。何処かに行きたければ、最寄りのバス停まで送り迎えしてくれて、何処にも行きたくなければ、自分の部屋で好きなように独立を保ちながら時間を過ごせます。勝手ですが、とても居心地よくさせて頂いています。
 そして普段の生活では決して出会うことのない人と過ごして、自分の世界とは全く違った話を聞けることが楽しい。それぞれが違う生活を持っているけど、ここでは同じ仲間。いろいろと助け合ったり教わったりしながら、貴重なひとときを過ごしています。

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