2003/7/21(MON) |
写真1:マントンのコクトー美術館は防波堤にそびえ立つ
写真2:モナコの人形博物館のバービーコレクション
写真3:こんなところで禅庭に出会うとは! モナコにて
写真4:モナコのショッピングセンター
写真5:マントンの白いビーチ |
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モナコとマントンの美術館 「カルト・イザベル」という、コートダジュールの電車が乗り放題になるパスを買って、モナコ王国とマントンに来ました。モンテカルロのトンネルは未だ復旧しておらず、マントンまでは同じパスを使って臨時バスを利用します。
はじめてのモナコの印象は、「ま、まぶしすぎる」という感じ。どの建物も新しくてまるでお城みたい。バルコニーや窓のでこぼこした装飾は、モナコならではの建築様式なのでしょうか。やたらとゴージャス感が漂っています。
モナコで行ってみたかったのは、国立人形博物館。ちょうど今、2003年バービーコレクションの展覧会が行われていました。この最新のバービーちゃんの展示は、本物のファッションショーの舞台をミニチュアで再現していて、メインストリートにはキラキラの照明が、そしてまわりには小さな椅子を並べた観客席があり、ステージの裏側にはミラーの付いたバックルームまであるという凝った作り。パンフレットの写真も、ミニチュアの街を背景に撮影していたり、クラブ風の照明を当てていたりと、本物の雑誌のモデルのよう。バービーちゃんもただ突っ立っているだけではなくて、モデル風のポーズをキメています。
また切手博物館にも行ってきました。モナコの切手はたいへんに美しいことで有名だそうで、今までに発行された切手や、最近の切手の版下などが展示されています。あんなに小さな切手ですが、実際のイラストは400%の大きさで手描きで描かれており、それをデータとして取り込んで、上に値段などの文字を入れています。実際に発行された切手とともに、ボツ案になった図案も見られたり、たくさんの色校正の中から一色が選ばれている過程なども分かるようになっています。
それからバスでマントンへ行きました。イタリアとの国境に位置するマントンは、レモンの街として有名。カラフルなお土産屋さんで賑わう旧市街と、真っ白な砂浜が広がっています。カジノ正面のメイン・ストリートは、シャンゼリゼのリゾート・バージョンとでも言えるような美しい通り。そしてマントンにはジャン・コクトーの美術館と、市役所の結婚の部屋に残した「婚約者たち」という彼の壁画があります。マントンを舞台にした作品群は、太陽の下、ビーチに集う恋人たちをモチーフにしていて、色使いがとりわけ鮮やか。だってマントンは、本当に街そのものの光がビビッドで美しいのですから。
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