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2003/7/22(TUE)
オールナイトシアター
 ここはカンヌですから、やはり映画三昧といきたいところ。映画館には足を運んでいませんが、滞在している家には、600本を越えるフランス映画のビデオ・コレクションがあり、滞在者はフランス語の学習も兼ねて、自由に見ることができます。
 このコレクションは、映画好きのご主人のジミーが、日本に住んでいた9年間で録画した、血と汗と涙の結晶なのであります。日本にいるときに、フランスの番組が見られないのが寂しくて、時々放送されるフランス映画だけが楽しみだったのだとか。WOWOWや衛星放送のものなので、日本語の字幕付き! しかもコレクションは番号順に管理され、図書館の資料のようなカードに、映画のタイトルやジャンル、俳優のリストなどが書かれていて、テレビ雑誌の切り抜きが貼り付けてあります。わたしたちはそのリストから見たいビデオを選んで、ジミーに番号を告げてビデオを出してきてもらいます。各部屋にテレビを置いてくれたので、夜中でも昼間でも、自分の好きなときに見られます。

 毎日観光やらご飯やらで、時間が限られているのですが、きょうはビデオの日と決めて、3本のフィルムを見ました。「うたかたの日々」「ピアニストを撃て」「ローラ」の3本。
 「うたかたの日々」はずいぶん前に劇場で見たきりだったのですが、改めて見ると、スキャットが絡んだ、カッコ良いジャズがかかっています。そう、アンドレ・オデールが音楽を手がけているのですね。あとの2本も良かったぁ。後になって映画のことを思い出すときがきたら、きっとカンヌのこの家のことも思い出すのでしょう。

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