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2003/7/23(WED)
サン=ラフェエル発サントロペ行きの船
www.tmr-saintraphael.com
片道10ユーロ・往復19ユーロ。一日4往復(夏期は5往復)

※サントロペ発カンヌ・ニース行きの船は予約が必要。片道21ユーロ。一日一便。
フレジュスと、トロペジェンヌ・ケーキ
 三度目のサントロペです。一週間前に見た「サントロペの時代」の本にあった、ブリジッド・バルドーが大好きだったという「トロペジェンヌ・ケーキ」(写真1)を食べるのがきょうの目的。それに前に来たのは5月だったけれど、真夏のサントロペ、それに船で行くサントロペも知りたいじゃない?

 まずは電車でサン=ラファエルに行き、そこから隣町のフレジュスに行きました。フレジュスはサガンの「悲しみよこんにちは」の舞台となったところ。小説の中では、セシルのパパの新しい恋人となるアンヌを、フレジュスの駅に迎えに来ていました。セシルはそこからジュアン・レ・パンの街に繰り出したり、カンヌでカジノを楽しんだりしていましたが、きっとサガンも南仏でセシルと同じように過ごしていたのではないでしょうか。
 またフレジュスの街の至るところには、ローマ時代の重要な港だったという遺跡が残されています(写真2)。旧市街の真ん中にある大聖堂(写真3)も、フランスで最も古い、5世紀のものなのだそうです。旧市街は全体的に温かいトーンでまとめられていて、他の街とは違う色や光を感じます(写真4)。

 サントロペ行きの船は本数が少なかったので、行きはバスを使うことにしました。これが途中のバカンス地に停まりながら、2時間近くもかかるので超不便。時間に余裕を持って、船で行くのがベストですね。
 さて、「トロペジェンヌ・ケーキ」ですが、お店の名前もズバリ「ブラッスリー・トロペジェンヌ」で食べることにしました。他のトロペ風メニューも尋ねてみたのですが、ここは24時間営業のピザ屋さんなので、あいにくありませんでした。「トロペジェンヌ・ケーキ」は丸型で焼いたブリオッシュを上下でカットし、あいだにカスタードクリームをはさんだもの。生地はサクサク軽く、クリームはしっとり。「サントロペの時代」に書かれていた通りのものでした。他のパン屋さんなどでも「トロペジェンヌ」と書いて売られています。やはりサントロペでは定番のケーキなのでしょう。これで味と形が分かったので、日本に帰ったら自分で作ってみたいと思います。

 カンヌまではブリジッド・バルドーの唄が流れる船で帰りました(写真5)。そして港ではきょうも花火大会が行われます。コートダジュールの夏は、毎日がお祭りですね。

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