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2003/7/30(WED)
一日じゅういても飽きない、ジュネーヴの蚤の市
 ジュネーヴの広場では、水曜と土曜の週2回、蚤の市が行われます。それだけではなく、木曜日にはアーティストの手作り品を売るマーケットも毎週行われていて、フリマ好きにとってはたまらないところです。

 日用品や家具、古本、ヴィデオ、食器、電化製品、それにスイスならではの時計などなど、ガラクタから骨董品まで、なんでもアリのマーケット。そして嬉しいのが、5メートルほど歩く度にレコード屋さんにぶつかること! レコードは90円から900円まで。フランスとアメリカのポップス、そしてクラシックがメインです。レコードを入れるケースもいろいろと見つかります。うす汚くなった古いケースまでは売るつもりは無かったようで、たいていの場合、タダ同然の価格で譲ってくれます。
 写真は最初に入ったレコード屋さんで。ジャック・デュトロンのレコードをチェックしていると、「それは買うべきだよ! いいお土産になるよ。それにこれはファースト・プレスなんだよ。この曲いい曲なんだよ、知ってるかい?」と言いながら、声を揃えて歌ってくれました。そして「東京には海沿いに近代的な場所があったよね?お台場っていうの? 未来都市なんだよねぇ、そこ」などといいながら、横のオジサンにお台場の説明を語りはじめました。歴史ある古都に住んでいるヨーロッパ人にとっては、お台場は映画のような未来の街に映るのでしょう。

 レコード以外にも、50〜60年代の雑誌が100円程度で見つけられたりと、かなり破格なこの蚤の市。ヨーロッパのヘソにあたる、スイスならではのコレクターズ・アイテムがありました。それは、各都市の観光局でもらえる、古い地図。どれも1スイスフラン(=90円)です。50年代のころのものがメインですが、このころの印刷やイラストは、色使いやディティールの描き方がとてもかわいいのです(写真5)。

 私は古いレコードや雑誌などを買いましたが、切手とかコインとか、コレクターズ・グッズがたくさん揃うこの蚤の市。いろんなものを集める人がいるもんだなぁと感心しつつも、きっと誰にとっても欲しい品が見つかるのではないでしょうか。ここのためだけに、またジュネーヴに来たい、そのくらいに思えるほどのワンダフル・ゾーンでした。

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