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2003/8/2(SAT)
●クンスターレ・バーゼル
Kunsthalle Basel
www.kunsthallebasel.ch
バーゼル中心街にあり、観光案内所からもスグ。最寄りのトラム駅はBankverein。バーゼル美術館ガイドによれば、世界におけるコンテンポラリー・アートの先駆者的な美術館のひとつであるとか。ちなみにバーゼルには、現代美術の宝庫と言われている、有名な市立美術館もあり、ココに来るまではそちらの方にフルクサスのコレクションがあるものだと思っていました。


●バイヤラー財団
Fondation Beyeler
www.beyeler.com
バーゼルの隣町、Riehenにあります。トラム6番でFondation Beyeler下車。10:00〜18:00。入場16スイスフラン。


●ノートル・ダム・デュ・オー
Notre Dame du Haut
フランス領Ronchampにあります。バーゼル国鉄駅より、BelfortまたはLureもしくはVesoulを経由してRonchamp下車。火曜休。4月〜9月は9:30〜18:30、10月から3月は10:00〜16:00。
バーゼル、現代建築とアートの宝庫
 祝日が明けて、今朝は一番楽しみにしていた現代美術館に行きました。バーゼルのクンスターレという美術館にはフルクサスの膨大なコレクションがあるのです。
 開館の11時ちょうどに美術館の前に着くと、残念なことに、10月までは休館とのお知らせが。きっと今ごろ世界中を巡回しているのでしょうか。このためにバーゼルに来たのに、もう、がっくり。しょんぼりと肩を落としていると、同じように美術館に来ていたご夫婦に声をかけられました。「現代美術がお好きだったら Fondation Beyeler(写真1)に行かれたら? そこはとても有名よ。隣町だけど、トラムで簡単に行けるのよ。あとはTinguely Museum(写真2)も有名だし、Munchenstein Dorfにあるインダストリアルデザインの展示もおすすめよ」と、なぐさめて下さいました。

 ところで、ココに着くまでは知らなかったのですが、バーゼルには有名な建築や美術がたくさんあります。昨日行ったゲーテアヌムや、ヴィトラデザインミュージアムも、バーゼルの目と鼻の先だなんてことは知らなかったのです。そしてその全ての情報は、滞在しているユースホステルにてゲットしました。ユースホステルのレセプションには、手作りの「バーゼル建築マップ」が置いてあり、建築ポストカードも購入することが出来ます。またフランス領にあるル・コルビシェ作「ノートル・ダム・デュ・オー」へは、バーゼルから2時間ほどかかるので、電車の乗り継ぎガイドまで用意してありました(ただし朝5時起きになってしまうので、断念しましたが)。他にも夜遊びガイドに映画館情報、国際電話の格安テレカなどなど、旅人のためのかゆいところに手が届くグッズがたくさん手に入ります。はじめはユースホステルは怖くて行けないと思っていましたが、自由に街を歩きたい自分にとって、なかなか合っていたようです。

 クンスターレにフラれてしまったので、そのガイドを頼りに、市内の建築めぐりをすることにしました。建築家についてはよく知りませんが、 Herzog & De Meuron、Mario Botta、Diener & Diener などによる建築物が、小さな市内の16ヶ所に点在しています。さらにトラムで行けるバーゼル郊外にRenzo Pianoのバイヤラー財団、昨日行ったFrank O. Gehryのヴィトラセンター、そしてLe Corbusierのノートル・ダム・デュ・オーの3ヶ所があります。また「バーゼル・アーキテクチャーガイド」という本も出版されていて、100ヶ所以上の現代建築が地図付きで紹介されています。住宅用のアパートビルや会社も多く、中に入れないのが残念なのですが、とくに「バイヤラー財団」の建物は、美術館になっていて、建築と現代美術のコレクションを一度に楽しむことができました(写真1)。これを手がけたRenzo Pianoは、パリのポンピドゥー・センターや、日本の関西国際空港などを設計した名建築家だそうです。

 たくさん見て回りたかったのですが、バイヤラー財団の中がとても気持ち良く、ついつい昼寝をしてしまい、制覇できたのは全19ヶ所のうちの8ヶ所のみ。バーゼルの建築を全部知りたいと思ったら、何日あっても足りません! バーゼルだけで、ブルータスの特集を1冊くらい組めるのではないかしら?

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