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2003/8/6(WED)
写真1〜4は美しいハイデルベルグの旧市街。写真5はユースホステルのカフェテリア。
ドイツで思う、お国事情
 ついに、ジュネーヴから1週間かけて、ハイデルベルグに辿り着きました。映画で見たハーレー・ダビッドソンでの移動なら、たった1〜2時間ほどの距離です。またここはフランスのストラズブールからもほど近く、映画の中では思い出の宿として登場してきます。

 ドイツの嬉しいところは、物価が安いこと。安い、というよりは、日本並みに戻ったと言う方が適切でしょうか。それほどまでに、今までの国では物価が高かった。イタリアはともかくとして、フランスやスイスで、ちょっとしたサンドイッチを買うと、600円前後もしてしまいます。日本のコンビニで売っているような、普通の三角のサンドイッチですよ! そしてジュース類を買おうものなら、小さな缶やペットボトルの値段がなんと300円!、それがここドイツでは、普通に150円前後になります。定食やランチなどの食事、それにシャンプーなどの生活用品だって、今までの国の半額程度。それに、噂に聞いていた通り、水よりもビールの方が安い! 缶ビールはスーパーで50円ほどで売られていました。逆に水のほうにはあまり関心が無いのか、売っている種類も少ないし、値段も高め。国をちょっと胯いだだけで、こんなにも変わるものなのですね。

 それとドイツとスイスの鉄道も素晴らしい。イタリアでのファーストクラスが、ドイツの普通車といった感じでしょうか。シートに枕がくっついていたり、寝てしまったときに「カックン」とならないように、頭の両側にストッパーがついているのが気に入りました。座席にはその列車の全ての停車駅や乗り換え時間などを記したパンフレットが置いてあり、窓口で切符を買うと、コンピューターで乗り換え案内や到着ホームなどを印刷してくれるので、迷うこともありません。時間に関しては、イタリア・フランスチーム=「アバウト」、ドイツ・スイスチーム=「きっかり」といった感じです。

 家具や工業製品、印刷物のデザインも大きく変わります。イタリアやフランスでは、花や動物などをモチーフに、カラフルな色と曲線で装飾的に表現しているのに対し、ドイツではすっきりと機能的にまとめられています。デパートや街で見かけるタイポグラフィーにも、直線的で見やすい書体が使われています。こうした違いは、カトリックとプロテスタントという宗教の違い、それに気候や風土の違いなども相まって、遠い昔から受け継がれてきた文化の違いなのだと思います。

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