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2003/8/8(FRI)
ハイデルベルグ・哲学の道
 ハイデルベルグは、お城のある古都だと書きましたが、ドイツ屈指の学生街でもあります。学生街の愉しみといえば、レ・コ・ー・ド・屋・さんっ! これまでにもナポリ、ジュネーヴと、大きな大学のある街には、必ずといっていいほどキャンパスのまわりに中古レコードショップがありました。
 いわゆるドイツの歌謡曲は、シュラガー・ミュージックと呼ばれているそうです。お店で60年代のドイツのシングル盤を欲しいと言うと、店主は「シュラガー・ミュージックかい?」と言って、適当なものを見つくろってくれます。試聴して、好きなテイストの曲があれば、それと似たようなレコードをまた出してきてくれます。
 わたしはシュラガー・ミュージックを数枚と、フランス・ギャルのドイツ語バージョンのレコードを選びました。「フランス・ギャルが好きかい?」「う〜ん、特別好きってわけじゃないけど、このドイツ語のレコードは珍しいかと思って」「そうなんだよ、こっちの2枚は時々見つけられるけど、この"Merci Her Marquis" はとてもレアだよ! 良く知ってるねぇ」と、ドイツ語は分からなくても、フレンチポップならばマニアな会話が弾むのでした。

 きょうはゆっくりと、夕方から街を散歩して、哲学の道を歩きました。なんとなくロマンティックで素敵な名前の道だけど、ずぅううううっと登り坂の険しい道。ガイドブックに書いといて欲しいものだわ。入場無料だなんて、当たり前じゃわい!
 とはいえ、苦しい道のりを越えれば、対岸にはハイデルベルグ城とオレンジの屋根の町並みが見渡せて、夕日に映えるそのパノラマはとても美しい。こういうのんびりした日もたまには良いかなぁと思いました。

 そんな感じで、わたしはマイペースに観光を続けています。わたしはどの街も3泊ずつ、1泊目は移動して、2泊目に観光、3泊目はゆっくりしています。大都市や、郊外にも足を伸ばす場合は、そのぶん多く泊まります。宿泊代がちょっともったいないけれど、電車代も高いから、せっかく来たのにすぐに帰るのはもったいない。他のバックパッカーたちはといえば、わたしの数倍もパワフル! たいていの女の子は、ひとつの街に1泊だけ泊まって、また次の街へと移動していきます。彼女たちの旅のスタイルを、Come and Go と呼んでいるのだけれど、夕方にチェックインして、少し休憩したのちに街へ出て、早寝早起きをして、朝チョー早くに出ていきます。夕食はバナナとかリンゴとか、スーパーで買ったものを適当に食べているだけで、そんなんで大丈夫なのかと心配してしまうのですが、とにかくものすごくタフ! ホステラーの旅はケチケチしてるけれど、美しいものをたっぷり見られて、意外と豊かな気分なんですよ!

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