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2003/8/10(SUN)
写真1:中央美術館では、今年度の展示スケジュールをまとめたパンフレットを、このような木箱に入れて配っています。ちなみにディック・ブルーナ展は、今年から来年にかけて日本を巡回するそうです。
ユトレヒト、そこはとても刺激的な街!
 昨晩はいきなり男女同室の部屋で面食らってしまいましたが、イビキの大合唱がたいへんな程度で、まぁまぁ快適に過ごせました。それにお友達もできました。日本から来ている大学生の女の子は、なんとベルギーからフランクフルトまで、自転車で旅をしています。ちょうど50キロ毎にユースホステルがあるので、昼のうち5〜6時間を自転車で走って、それから街の観光をするのだそうです。このあたりは全く坂がなくて、こぎやすいそうなのですが、体力が必要ですよね。それと、おしゃべりなナポリ人のお兄ちゃん。彼は仕事と彼女を無くして、傷心旅行に来ているのだそう。ここに来てすでに3週間が経つので、ピザやスパゲッティが恋しくてたまらないと嘆いていました。そしてきょうはフランス人のかわいい女学生と一緒に美術館に行きました。

 中央美術館には、うさぎのミッフィーちゃんの作者であり、この街に住むグラフィック・デザイナー、ディック・ブルーナの展示室があります。ただ、子供の遊び部屋のようなミッフィールームと、閲覧用の本がある程度で、彼の膨大なグラフィックデザインの作品を見られなかったのはとても残念でした。他にもブルーナのデザインが見られるところは無いの?と、インフォメーションに詰め寄って教えてもらったのが、写真4にあるミッフィーちゃんの像。これもちっぽけで寂しかった…。

 美術館には、ユトレヒトのお洒落カフェや雑貨ショップ、ミュージアムなどをまとめて紹介したガイドブック「Utrecht Museumkwartier(美術地区?)」という本が置いてあり、これを頼りにひとりで街歩きをしました。指示してある通りに歩けば、ハイセンスなショップ、美術館、レストラン、街の美しい通りや景色などを、まとめて見ることができる、便利なガイド。これがとても私の好奇心を満たしてくれました。
 ユトレヒトの街のイメージは、ベネツィアから観光客を引いて、代わりに自転車を足して、さらにカルチャーのエッセンスを加えた感じでしょうか。美しい運河に、あふれる緑、落ち着いたレンガの町並み、そしてデザインや音楽といったアートが盛んな学術都市。運河を中心に広がるショッピングエリアには、骨董や本、アート雑貨、レコードなどといった、趣味のお店が並んでいます。すっかりこの街のことが気に入ってしまったので、明日は夕方ぎりぎりまで時間を延ばして滞在しようと思います。

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