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2003/8/20(WED)
レストラン・ヤコブセン
(写真2〜3)
www.restaurantJACOBSEN.dk
写真の一皿は、魚にりんごとカレーのソースを添えて、紫玉ねぎとケーパーをのせたもの。甘い、しょっぱい、辛いのミックスですが、それが不思議なことにうまく合っているのです。


ルイジアナ美術館
(写真4〜5)
www.louisiana.dk
コペンハーゲンから電車で約40分。電車は20分に1本。入場料72デンマーククローネ。駅では往復の電車代と入場料がセットになったチケットも買うことが出来ます。その場合途中下車は不可。


レンゾ・ピアノ
Renzo Piano Building Workshop
www.rpbw.com
ホームページでは、彼が手がけた建築やグッズ、財団の活動などが、豊富な写真とともに紹介されています。彼が生まれたイタリア・ジェノバにあるこのワークショップ、山の中をケーブルカーで登っていく、スゴイ建物。また行ってみたいところがひとつ増えてしまいました。
ヤコブセンのビーチリゾートとルイジアナ美術館
 コペンハーゲンから海岸線沿いに北上していく海辺は、「北欧のリビエラ」とも呼ばれているという、美しいビーチリゾート。コペンハーゲンへは、その海岸線の北端にあるルイジアナ美術館を目当てにやってきたのですが、その通り道に、建築家アルネ・ヤコブセンが手がけたというビーチリゾートがあるというので、立ち寄ってきました。
 クランペンボーという駅で降りると、駅前にそれらしい真っ白な建物が続いています。他の家は赤いレンガの壁ですから、この辺り一体だけが異彩を放っています。ビーチで地元の人に「あれがヤコブセンの建築ですか?」と尋ねると、「あのレストランも、映画館も、団地も、ガソリンスタンドも、そしてこのビーチも、みんなそうなのよ」と教えて下さいました。
 北欧のビーチは、日本海にも似た、グレイがかった薄いブルー。空の色だって、地中海のそれに比べたら、ぼんやりと薄い色をしています。北欧には、原色よりも、ナチュラルな薄い色や、少しくすんだ色が似合うようです。

 お昼には、団地の一角にある、その名もズバリ「レストラン・ヤコブセン」に行きました。建築はもちろん、家具も、食器も、何もかもがヤコブセンの製品で埋め尽くされた、完ぺきな空間。そこにはヤコブセンの特集を組んだ日本の雑誌も置いてあったのですが、それによれば、このビーチリゾートは何と1932年に作られたものだそう。1932年というと、まだ昭和7年ですよ!何てモダンなのでしょうか。そして完璧主義者のヤコブセンは、このリゾートの建築物から、上の写真にある水色×白のボーダーの展望台、それにアイスクリーム屋や売店に至るまで、すべて自らの手でコーディネートしたのだそうです。

 それからお目当てのルイジアナ美術館に行きました。入り口はこじんまりとしている(写真5)のですが、中に入ると迷路のように大きい。建物とお庭が一体になっていて、どの階からでもお庭に出られます。大きな芝生と森、美しいビーチ、そして数々の屋外彫刻があるこのお庭では、美術鑑賞をしないで、のんびりと一日を過ごしている家族もたくさんいました。
 企画展のレンゾ・ピアノ展では、バーゼルで見たバイヤラー財団の模型や、銀座に出来たメゾン・エルメスの写真などなど、彼が手がけた数々の名建築についてお勉強できました。美術館のレストランには、またもやヤコブセンの椅子がズラリ。ちなみにこの椅子ですが、デンマークでは日本よりも高かった! 椅子は買えないけれど、大量に同じ椅子が並んでいる、完ぺきな空間を見られるのは、デンマークならではの光景かもしれません。

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