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2003/8/27(WED)
写真1:ロケ地の決め手となった大きな吊橋は、ロシュフォールの観光名所です。ワイヤーで吊るして、人々を運んでいるようすが見えますか?

写真2:橋のそばにある、ジャック・デュミ通り。

写真3〜4:広場には、映画の舞台になったと思われるカフェが、左右対称に並んでいます。いったいどっちのカフェが舞台になったのでしょう?

写真5:映画に出てきた通り。写真右の家は、映画のシーンそのままの、白い壁のまんまです。手前の家は、映画ではピンクの窓でした。
思わず踊り出したくなる? ロシュフォールの街
 双子姉妹の10ヶ所のポイントは、1時間もあればあっけなく見終わります。ほとんどが双子姉妹の広場のすぐそばに固まっています。こんな小さな街ですから、映画が撮影されたときは、きっと街じゅうが大騒ぎだったのでしょう。そして映画が公開されたときには、画面の片隅に自分が映っていた、なんてこともあったのかもしれません。
 この映画の不思議なところは、どうしてこんなに狭い街で、何組ものカップルがすれ違わなくてはならないのかということ。例えば…。

●弟の父親の名前くらい、知ってたっていいのにー!
 母親は、昔の恋人のことを忘れられない。恋人はすぐ近くで楽器屋を営んでいるというのに! しかも、娘はその恋人と音楽を通して知り合いの仲。親子同士がよく話し合っていれば、話は早く済んだのに。

●街のド真ん中のカフェなんだから、みんなはそこで出会っているはず。
 母親の経営するカフェは、街のド真ん中。スーパーへ行くにも、銀行へ行くにも、駅へ行くにも、毎日通らざるを得ません。しかもそれぞれの家から徒歩3分圏内だというのに。

●だいたいこんな美人姉妹なんだから、街の噂にならないはずがない!。
 双子姉妹は、街の中心に住んでいて、カフェにも毎日出入りしています。カトリーヌ・ドヌーヴそっくりの絵を見れば誰だって、「あぁ、あのカフェの娘さんね」という話になるはず。

 でもこの映画は、そんな細かいことを気にしちゃあ、いけないんです。人を介さないで、自分の力で運命の赤い糸をたぐり寄せる、そういうことなのかもしれません。それにしてもジャック・デュミ監督というのは、すれ違いを描くのが大好きなようです。「ローラ」や「シェルブールの雨傘」でも、何年越しものすれ違いを描いています。とりわけ「ロシュフォールの恋人たち」は、曲もダンスもハッピーならば、ストーリーもハッピーエンドなので、わたしは個人的にこの作品を「すれ違いムービーの決定版」と名付け、いとおしく思っています。

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