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2003/8/31(SUN)
写真1:シャルル・ド・ゴール空港。フランスかぶれの、エッフェル塔スカーフを巻いて。

写真2:機内食には、イタリアで習った「トルテリーニ」が登場。60年代が舞台のキュートな映画「恋は邪魔者」も、ひと足お先に見られました。
機上より。日本に帰る本当の理由
 パリのホステルは、同じ部屋には同じ国の客を集めるのか、滞在していた3泊とも、日本人の女の子と一緒でした。昼間はみなそれぞれに行きたい所に行って散らばるのですが、夕方戻ってくると、その日の出来事を話したり、一緒にご飯を食べたりできて、楽しく過ごせました。
 ホステルやホームステイでは、普通の暮らしでは会えないような人と出会えるのが面白い。様々な職業や学問を経験している人の話を直に聞くのは、映画や本で見るよりもリアリティがあって、いい影響を受けます。
 本当は、こんなに早く帰るつもりではなかったのですが、出発前に遭ったクレジットカードのトラブルが尾を引いていることが分かり、予定を早めて帰ることにしました。

 出発前、3月に通帳を見ると、身に覚えの無い金額がカード会社から引き落とされていました。クレジットカードは普段めったに使いませんが、海外では必要になってきます。すぐさまカード会社に問い合わせると渋谷の紳士服店で私のカードが確かに使われたというのですが、そのお店は行ったことなどありませんし、わたしのカードはずっと財布の中に入っていて、盗まれたこともありません。
 その日カードが使われたという時間をよーく思い出してみると、イタリア語のレッスンの帰り、お別れに食事をしようということで、渋谷の焼き鳥屋さんで友達と食事をしていました。カード会社が言うには、「同じ渋谷だし、誰かが財布から抜き取って、買い物をして、また戻したのではないか」と言うのです。「偽造カードということも考えられなくはないが、カードが実際に通っているし、こんなに近くで使うことはありえない」とも。またサインを調べると、私のものではなくて、グチャグチャと何か書かれていたということです。
 とりあえず、そのお金はカード会社に言ってすぐさま取り戻し、警察にも行って、その時のお店の状況などを調べてくれることにはなっていたのですが、出発の日が近づいていたので、そのまま海外に出かけてしまいました。

 8月を過ぎて、トラベラーズチェックも、郵貯シティバンクの設定額も終わりに近づいたころ、残りはクレジットカードのキャッシングに頼るのみ。しかし、カードでの引き出しが出来なくなっていることに気付きました。金銭管理をしていたはずなのに、なんだかおかしい。母に頼んで記帳してきてもらうと、あの時の金額が、また引き落とされていることが分かりました。しかも明細書はわたしが海外に出てから、一度も届いていないというではありませんか。
 海外からカード会社に抗議の電話をしてみると、「あなたはその日渋谷で飲んでいたということで、お客様のカードの管理責任の過失と判断して、引き落とさせてもらいました」とのこと。カードの限度額についても、とうに越えていると言います。そんなはずはないので、明細をホテルにファックスして欲しいと言うと、「それは出来ない」とのこと。わたしはまた誰かにカードを使われたのではないかと思い、気が気ではありませんでした。
 「余裕のあるときなら、しょうがないで済ますことも出来るでしょう。でも今は海外にいて、口座に入金することも出来ませんし、生活がかかってますから、すぐに返して下さい」と言って、金額はなんとか取り戻しましたが、「お金がないかもしれない」と思いながらその後の旅を続けても、買いたいものも買いにくいし、カード会社との交渉を続けなくてはならないことに、気が重くなってしまいました。

 カード会社ではまず初めに「あなたのまわりに心当たりはありませんか? 家族の人とか、友達とか」と言われます。またサインが違うことを突っ込むと「それは、ウチではなんとも…。お客様が警察に被害届を出していただかないと、保険会社の方から保険が下りないんですよ。まぁ、被害届もなかなか受け付けてもらえませんから、たいていのばあいはお客様の泣き寝入りということになるんです」と言って、サインのことはうやむやに…。
 警察に行っても、コワい刑事さんに「あなたがカードを使っていないという証拠は何処にあるんです? 友達と飲み屋にいたって、それをどう証明するんですか?」と問い詰められて、被害届など受け付けてくれません。粘りに粘って、お店のことは調べて連絡してくれるとは言ったものの、その後の連絡は全くナシ。

 カード会社には、3月の時点で、海外で必要になるからと言って、新しい番号のクレジットカードを再発行してもらい、そのカードをその時いた草津の住所に送ってもらったのですが、月々の明細書までそっちに送ってしまっていたらしい。「再引き落としの手紙も戻ってきて、連絡が取れなくてこっちも困ってたんですよ」とか言ってるけど、送り先を間違えていたのはカード会社だし、海外に行くことも伝えてあったはず。そして「今までの分の明細を全部送り直して欲しい」と言ったのに、送ってきたのは今月分だけ。しっかりして下さいよぉ。
 しかも私は新しいカードを受け取った際に、古いカードをハサミで切って捨ててしまっていた…。これが自分のサインを証明する重要な証拠となったのに!

 金額はとりあえず返してもらいましたが、またいつカード会社から引き落とされてしまうか分かりません。そのためにこれから、警察やカード会社と、交渉しなくてはなりません。これが全うに話が通らなくて、とても骨が折れるのです。このストレスを抱えるくらいなら「金利ナシの100回払いで」などと言って折れてしまおうかとも思いましたが、やはりなんとかしたい。
 どなたか、こうしたトラブルに強い方がいらっしゃいましたら、どうかお助けください!


※ 2003年10月11日、めでたく解決いたしました。たくさんの励ましやアドバイスのメールを頂きまして、どうもありがとうございました。

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