jeudi, le 27 février, 2003
温泉禁止令...だけど
さてさて、皆さんは私がさぞかし温泉ライフを満喫しているかとお思いでしょうが、ここに来て1週間ほど経ったころから、大問題が発生してしまいました。草津のお湯は1円玉が溶けてしまう程の超酸性。温泉が強すぎたのか、おシリの辺りがひどくかぶれてしまったのです。(隣町にはその名の通り、「尻焼き温泉」なる場所もあるそうな。)母のかかりつけの医者に相談してもらったところ、治るまでは温泉は禁止、甘い食べ物も禁止、電気毛布は禁止、下着や身体を洗うタオルはガーゼのものに替え、石鹸もベビー用にしなさいとのお達しを受けました。いや〜ん、まだまだ草津は冬だというのに、温泉には入れないわ、温泉まんじゅうも食べれないわ、こっそり持ち込んだ電気毛布も使えないわと来たら、愉しみをすべて奪い取られたようで、さらに悲しくなってしまいます。
そんな悩みを今日は草津に生まれ育って50年のオジサンに聞いてもらったところ、意外な答えが。
「おシリがかぶれちゃったの?、キミ便秘でしょ。草津の湯はねぇ、身体の悪いところに出てくるんだよ」
ウソみたいだけど、毎日少しずつ身体を温泉に慣らしながら入っていれば、悪いモノが全て外に出て、徐々に治っていくのだそう。これを乗り越えれば身体の内側も外側もキレイになれちゃうのだそうです。そういうオジサンは、白くてツルツルのお肌をしています。 「オジサンが中学校くらいの頃までは、草津では混浴が当たり前だったんだ。昭和40年代になって、男女別に入るように決まったんだけど、それでも清掃の時間なんかは女風呂に混じって入ってたんだよ。露天風呂にだって茣蓙を持ち込んで皆で入ったもんだ」
草津は温泉と共に育ってきた町。町内の共同浴場に行くと、草津ならではの入浴方式に沿うよう、おばちゃんに仕切られてしまいます。ぬるいところから順番に入れだの、お湯に浸かるだけで身体は家に帰ってから洗えだの、云々かんぬん。最もそれぞれにはそれなりの理由があるわけで、身体のことをちゃんと考えているのです。江戸時代から受け継がれてきたユニークな入浴のスタイルが今も所々に感じられて、とても面白く思います。