dimanche, le 23 mai, 2004
新潟ブルーナ展
ドキドキ、ワクワク、の新潟に行きました。新潟って、富山の隣だから近いと思われるかもしれませんが、新潟市は長ーい新潟の端っこの方に位置するもので、富山からだとほとんど山形に向かうようなものなのです。福井に行くのとそれほど変わらないと思います。車でも電車でも3〜4時間はかかるので、新幹線で東京から大阪まで行けちゃいますね。というわけで、今まであまりなじみの無かった新潟の街に行くのはこれが初めてです。
日帰りの高速バスに乗って、どうしても見たかったのは、ディック・ブルーナの展覧会。去年の夏、ブルーナの出身地であるオランダのユトレヒトまではるばる行って来たのに、なんと作品は全て日本に渡って来ているというじゃありませんか! ユトレヒトでは残されたペーパーバックが2冊ばかりと、息子さんが作ったというミッフィー公園の像が見られただけでした。(でも街は素晴らしく素敵なところでした。)
しかしわざわざ新潟まで見に来た甲斐がありました。ブルーナの初期の頃のポスターやペーパーバックなどの膨大な量の展示、そして絵本の制作過程のスケッチなどが日本語の解説入りで見られたので、本国で見るよりも結局良かったようです。それとユトレヒトの街で見た、ブルーナがデザインした切手屋さんの作品もあったし、多少なりとも印象深く感じることが出来た部分もあります。
面白かったのはペーパーバッグのデザインです。他のお客さんはあまり熱心に見ておられなかったですが、私はひとつひとつの本の表紙を、なめるように見て回りました。海外のノベルスということで、自由にデザインが出来たのではないかと思いますが、ここまでシンプルなものに仕上げるまでには、相当な量のデッサンを描いたのではないかと思います。
60年代の時代性も面白かった要因で、メグレ夫人の料理本など、読んでみたいと思っていた本もいくつかあったので、そのオランダ版の装丁をブルーナが手がけていたということに、また嬉しくなってしまいます。
こんな展覧会が見られるのは、一生に一回のチャンスではないかと思います。良かったです。