vendredi, le 1 avril, 2005

昔ながらのお豆やさんと老舗食器店にて


 母と一緒に近所の商店街のお豆やさんに行きました。ココでは昔ながらの量り売りをしていて、ますを使って1合からお豆を売ってくれます。黒豆、金時豆、とら豆・・豊富な種類がありますが、今日はイタリアンにも使えそうなうずら豆と白いんげん豆を買いました。このあいだのケーキで使った米粉もココで買っています。
 店頭の棚は風情が合って今どき珍しいので、写真を撮らせて欲しいとお願いすると、サービス精神あふれる店員さんがお豆をきれいに盛り上げて、ライトまで点けて下さいました。

 そしてこの純情商店街に突如あらわれる、きらびやかな高級食器店をのぞいてきました。創業は1887年とありますから、明治時代にまでさかのぼることになります。
 きょうはこのお店のテーブルコーディネイトに感動!のお話しです。

 店頭には「弥生のおもてなし」をイメージしたテーブルがセットしてありました。
 写真と同じ白のお重を使っているんですが、お重といったら、みんなで取り分けて食べるテーブルをイメージしていたのですが、ひとりひとりの席のトレイの上に2段のお重を重ねて、美しい真田ひもを結んであります。テーブルの中央にはお客さんの目線に合わせて桜の花が活けてあり、キャンドルやライト、壁に飾る絵までもが、その日のテーブルに合わせて選ばれているのです。和紙の箸入れにもテーブルと同じ桜があしらってあり、その日の会合の記念として持ち帰り、あとで思い出していただけるという気の配りよう!

 今まではテーブルコーディネイトなんて習い事をしなくても、自分のセンス次第でなんとでもなると思っていたのですが、お香はキャンドルに、掛け軸は絵画にと、茶道の西洋バージョンとでもいいますか、背後には一期一会の精神があり、歴史や文化に対する教養が無くては出来ない、とても奥深いものなのですね。
 「テーブルコーディネートって、料理もお花も、全てが含まれるんですね」と思ったままをオーナーに話すと、「その通りなんです」と、テーブルコーディネートの精神について教えていただきました。  お皿ではなくお重を使ったのは、主人が料理を運んだりして席を外していると一緒に食事を楽しめないので、あらかじめ料理を盛りつけておけるお重で料理をコーディネイトされたのだとか。

 う〜んでもやはりお茶と一緒で、深く入りすぎると、食器までも季節に合わせたものが欲しくなり、際限がなくなってしまうような恐怖もあります。お重を大中小&下のトレイまでひとり分ずつなんて、とても無理だし。(入れ子になるので収納には便利そうですが。)骨董に費やしていたうちのおじいちゃんは、掛け軸を月2回掛け替えていたそうです。
 まずはイメージトレーニングから! たくさんの良いモノを見て中身を蓄えて、自分の出来る範囲で、いつの日かこんなステキなおもてなしを演出できるような暮らしが出来たらいいなぁと、憧れを膨らませるのでありました。

ライフスタイルギャラリー沢泉
http://www.sawaizumi.jp/
白のお重:島安汎工芸製作所
http://www.shimayasu.com/
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なんて素晴らしいお豆屋さん!
このような情景、大好きです。
白のお重も春らしくていいですネ。
若草色、桜色など春色のお料理に映えそうです。
敢えて冬に、雪のイメージで使うのも良さそうだし・・・。
ワタシもタエコさんと一緒に夢を膨らませて
しまいそう。ウフフ!

Letter from : キリー '05/04/25 19:00

キリーさんのお住まいのところでも、わりとこんな昔ながらのお店が多いのではありませんか?
ちょっとずつ分けてもらえるのもいいですよね。
白のお重は惚れました!
黒や赤のよりもいろんな場面で使えそうです。
おせちはもちろん、サンドイッチを入れても良いし、
逆さにしてケーキを保存するのにもいいかなと思いました。
和風にも洋風にも使えるけど、日本でしかありえない美しさ!
いつかきっと買いたいです!

Letter from : taecoise '05/04/26 00:22
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