lundi, le 23 décembre, 2002

代官山下町通信

 メインストリートのひとつである内記坂(私は密かに第2のウラハラになると思っている)の中ほどで、もちつき大会をやっていました。「タダだから一杯どうぞ〜」って呼び掛けの声と、もちをつく「ヨイショッ!」って掛け声が響く中、わたしはベランダのお掃除をしながらその光景を見守っていました。
 確か、私が越してきて間もない頃にもこのもちつき大会が行われていて、大都会ならぬ庶民的な雰囲気に驚いたものでした。そしてウチの大家さんを筆頭に、素敵なおじいちゃんの多いこと!

 ガラス屋のおじいちゃんは「ワケー頃はウチがたまり場になってな、ブイブイ言わせたもんだ。ネェちゃんもこんな都会に住んでんだからイッパイ遊ばネェとなッ!」と、ずいぶん威勢の良いお方。
 金物屋のおじいちゃんのところに行くと「お嬢さん、いったいどうしたんだい? 俺に任せとけ」とネジを交換してくれつつ、そこに別のお客さんが来ると、「待てッ! 俺が言うまで何も喋んな、おまえさんの欲しいのはコレだろう?」と、お客さんが何も言わなくとも商品を出してきてくれる。
 眼医者の先生もこれまたカッコイイ。あるマダムが、眼鏡屋さんに何度訪ねていってもレンズを治してくれなかったと、先生に訴えていると、先生はちょうど居合わせた出入りの眼鏡屋さんに「おいッ、おまえのところはそんな事をやってんのかッ! こちらの方のレンズをタダで交換してやれィ!」と一喝。
 花屋さんでは、若い息子兄弟が、おやじさんの見えないところで2〜3束サービスしてくれたので、いいのかな?と戸惑っていると、奥から出てきたおやじさんはもっと大きな花を持ってきて、ニッコリサービスしてくれるではないですか。自分が買った分よりもおまけの方が多いってイッタイ…。抱えきれないほどの花束を持って帰りました。

 以前住んでいたところは静かな住宅街で、ご近所さんと触れ合うこともなかったのですが、ココ代官山はファッション街と思いきや意外と昔ながらの庶民的な感覚が残っています。ご近所ではあいさつが絶えないし、ショップも通る人たちも、気取らないカジュアルな雰囲気。お医者さんもいっぱいあるし、スーパーやスポーツ施設も充実しているし、ペットにも優しいし。次に越すときもこの街から離れたくないと思うのでした。

★写真は先日火災で焼けてしまった東光園アパート。ドラマでサクラコが隠れ住んでいたけど、超高層マンションよりもこっちの方が風情があってうらやましい! ドラマの中で火事にあったのにはもしや因果が…?
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